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■ ご挨拶


 徳島大学大学院医歯薬学研究部
 臨床神経科学分野(神経内科)
 教授 和泉唯信
 


 この度、梶龍兒初代教授の後任として徳島大学臨床神経科学分野(神経内科)の二代教授の職務を拝命いたしました。重責に身の引き締まる思いでありますが、梶先生の築かれた教室をさらに発展させるべく誠心誠意努めてまいる所存です。

私は1995年(平成7年)3月に徳島大学医学部医学科を卒業し、尊敬する徳島大学名誉教授(生化学)の山本尚三先生のご推薦をいただき、広島大学名誉教授中村重信先生が主宰されていました第三内科(現 脳神経内科)に入局すると同時に広島大学大学院に入学しました。中村先生に医師としての基礎を教えていただいたのちに学外研修を行いました。1996年(平成8年)1~3月までは広島市の翠清会梶川病院(梶川博院長)で脳神経外科医として研修させていただき、脳卒中診療の基礎を学びました。同年4月から1998年(平成10年)7月まで大阪の住友病院で亀山正邦院長、宇高不可思神経内科部長をはじめとする先生方にご指導いただきましたことは、その後の医師としての自らの方向性を決定づけるものになりました。また住友病院で多くの先生の知遇を得ることができましたのはとても大きな財産になっております。住友病院での研修後に大学院での研究を行い広島大学原爆医療研究所教授の川上秀史先生のご指導により神経変性疾患の遺伝子研究をおこない2001年(平成13年)3月に学位を修得いたしました。同年4月からは中村先生のご推薦により梶龍兒先生が着任されたばかりの神経内科教室(当時は難聴診療部の名称でした)に合流しました。着任後すぐ梶先生からの「ALSの研究を手伝ってください」とのお言葉に従ってALS診療・研究に携わり、現在まで継続しております。以後、ポジションは変遷しましたが徳島大学で研究、診療、教育をおこなってまいりました。徳島大学の諸先生方、そして患者さんから多くを学ばせていただいた19年間でした。

この度、梶先生が切り開かれてきた教室を引き継がせていただくにあたり、更なる発展への思いを込めて、教室の基本方針を“erstens Bett!”といたしました。この言葉は恩師故亀山正邦先生からいただいた教えの中で私が最も影響を受け、大切にしているものです。先生はこの言葉の真意を“何をおいても患者さんのことを第一に考えよ”と表現されています。これは梶先生が指針とされましたOslerの3原則<患者さんは何が問題でやってきているのか? それに対して何ができるのか? ―そうすることで、患者さんの将来・残りの人生は何ができるのか?>を実践する言葉でもあります。“erstens Bett!”を実行することによりbedside to bench, bench to bedsideを徹底します。その結果として、ここ徳島の地から世界に通じる研究を発信し、病に苦しむ方々に還元していくことを目指す所存です。

梶先生が2000年(平成12年)11月に赴任されてから本年で教室はちょうど20年を迎えます。医局員・同門会員も増えてきましたがまだまだ若い教室です。20年目の節目の年に新体制として新たな研修方針に取り組み、若手の先生方にも神経内科の魅力をしっかり伝え,次代を見据えた活動を広げてまいります。

まだまだ未熟者でいたらぬことも多々あろうかと存じますが、何卒ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。


2020年(令和2年)2月1日



学歴
1983年3月  広島県立日彰館高等学校卒業
1989年3月  北海道大学理学部数学科卒業
1995年3月  徳島大学医学部医学科卒業

職歴
2001年3月  広島大学大学院医学研究科博士課程修了
1995年4月  広島大学医学部附属病院研修医
1996年1月  翠清会梶川病院脳神経外科研修医
1996年4月  財団法人住友病院神経内科医員
1998年8月  微風会ビハーラ花の里病院神経内科医員
2001年4月  徳島大学医学部附属病院医員
2001年7月  徳島大学医学部助手(難聴診療部)
2004年1月  徳島大学医学部講師(神経内科講座)
2008年4月  医療法人微風会理事長、社会福祉法人慈照会理事長
         徳島大学病院診療支援医師、徳島大学医学部非常勤講師
2018年4月  徳島大学病院特任講師(神経内科)
2020年2月  徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床神経科学分野(神経内科)教授

所属学会
日本内科学会(認定医)、日本神経学会(専門医、代議員)、
日本老年医学会(専門医、代議員)、日本神経治療学会(評議員)、
日本認知症学会(専門医、代議員)、日本脳卒中学会(専門医、代議員)、
日本老年精神医学会(専門医)、日本頭痛学会(専門医)、
日本早期認知症学会(理事)、日本認知症予防学会(評議員)、
日本心血管脳卒中学会(学術評議員)、日本神経生理学会(代議員)、
日本神経病理学会(代議員)、日本神経超音波学会、
日本パーキンソン病・運動障害疾患学会、日本自律神経学会、
日本正常圧水頭症学会、日本ニューロリハビリテーション学会、
American Society of Human Genetics